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    創作「必殺仕置人 エピソード0」

    • 2017.08.12 Saturday
    • 02:19

     南町奉行所同心・中村主水(藤田まこと)が「謎の失踪」を遂げてから、既に十数年……。縁者より養子の大治郎(正式な名前は「中村主水介大治郎」、通称・中村主水…である)を得て、かろうじて存続した中村家は、今もなお八丁堀組屋敷に住まいしていた。今日は、その年回忌の法事だ。義母のせん(菅井きん)・未亡人のりつ(白木万理)、その妹の妙心尼(三島ゆり子)、久し振りに江戸へ戻って来た義弟の大吉(近藤洋介)、今は与力に昇進した田中様(山内としお)らが法事に臨んでいる。

     

    「何でしょう?あの人たちは……?」

     

     本堂の外へちらちらと視線をやる田中様。寺の片隅には、何人もの謎の男たち(三田村邦彦・三浦友和・大出俊・中条きよし・滝田栄)らがたむろしていたからだ。

     

    「義父(ちち)上は、八丁堀同心として市井に溶け込んでいましたから、多くの方々から慕われていたんでしょう」

     

     主水の死後養子となった大治郎(山口馬来也)の言葉に、眉をひそめて「……そうだったかしら?」と疑念を呈する田中様。……と、そこへ「生前、中村様には大変お世話になりましたので」と申し出た妙齢の女性が、主水の位牌に向かって掌を合わせ、黙祷する。飛脚問屋「嶋屋」を再び立ち上げた女主人・おせい(草笛光子)だ!

     

    (心の中の声)『……主水さん。先に旅立たれた貴方には申し訳ないんですが、今も私は、無様に生き続けています』

     

     線香を上げながら、静かに過去を回想するおせい。それに被って、中村主水が活躍する名場面の数々!そして……。

     


    タイトル「必殺仕置人 エピソード0」

     

     

     ここで、時は《過去》に戻る……。北大路主水(堺雅人)とりつ(武井咲)の婚礼の日だ。りつの二人の妹―あやとたえを始め、宴席には大勢の親類・縁者が集っている。仲人の火盗改め長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)も、その弟で中村家の現当主・中村主水介吉左衛門(中村吉右衛門/二役)も、その妻のせん〈野際陽子〉も満面に笑みを浮かべて嬉しそうだ。

     

    「頼もしい婿殿を得て、俺も安心したよ。はははっ!」
    「……これで、中村家も安泰だな!」

     

     緊張で畏まっている主水を目にして、豪快に笑う平蔵と吉左衛門の兄弟。だが、その目出度き祝言の夜。現当主が心の臓の発作を起こして急死!中村家にとってハレの場は、一転して悲しみの場と変わった。中村家に婿入りした途端、いきなり自らが喪主として葬儀を取り仕切る事になった主水の前に、音羽屋半右衛門(山村聰)と言う口入屋が訪れる。

     

    「先代の中村様には、大変お世話になっておりまして……」

     

     更に、観音長屋で主水と再会する元囚人の鉄(田中聖)。

     

    「久し振りだな!佐渡の金山以来か?」

     

     《TVシリーズ》とは異なる時間線を辿る「この世界の主水」は、正義に燃える同心として奉行所で活躍するのか?それとも、念仏の鉄と共に仕置人となるのだろうか?主水を狙う鍼医者・藤枝梅安(渡辺謙)とは何者か?音羽屋が、先代の主水に「大変世話になっていた」とは、如何なる意味なのか?そして、主水の視線の片隅にちらちらと見え隠れする、長身の行者(中村敦夫)の正体は……?

     

    謎の行者「何度《時間》を巻き戻しても、八丁堀は《裏稼業》に行っちまうみたいだなあ……」

     

     音羽屋の奥座敷で、元締の半右衛門から仕掛け料を受け取る、梅安・鉄……そして、主水。

     

    謎の行者「だが、"今"とは違う異なる《時間線》においては、八丁堀も炎に包まれて無残な死を遂げる事なく、京の都で、義母のせん、妻のりつと共に、心安らかな老後を送るだろう……」

     

    (挿入ショット)

     主水の知らぬ間に、権の四郎(津川雅彦)をたたっ斬る渡辺小五郎(東山紀之)。「あんぎゃあ〜〜!」とけたたましい悲鳴を上げて倒れる権の四郎!

     そして、京の都の詫び住まいで、猫を抱きながら、こっくりこっくりと居眠りをする年老いた主水(どこからか「あなたぁ、庭の掃除をして下さいなあ!」と言う、りつの声が聞こえて来る)。


     ……そして再び、場面は「中村主水」の葬儀の場へと戻る。寺の境内で、かつて主水と戦いを共にした仕事師たちが、そっと静かに手を合わせる。

     

    「『いつ』になっても、『どこ』へ行っても、あなたはあなた……。きっと変わらないと思いますわ」

     

     涙を流しつつも、笑顔のりつで……【完】

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