「甲賀忍法帖」へのリスペクトに満ちた作品《2》

  • 2016.01.13 Wednesday
  • 20:17
  以前ブログ(&ツイッターも)に載せた記事の続き。年末に読んだ忍法小説「桜花忍法帖 〜バジリスク新章〜」を読んで、リスペクトに満ちたコミック&小説の第2弾です。

影丸



【1】横山光輝「伊賀の影丸」

 ロボット物(「鉄人28号」「マーズ」「ジャイアント・ロボ」)やSFヒーロー(「バビル2世」)・忍者物(「仮面の忍者赤影」)で有名な漫画家・横山光輝氏の代表作の一つである「伊賀の影丸」(画像は、講談社から出た「横山光輝プレミアム・マガジン」Vol.3:忍者編)。
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「甲賀忍法帖」へのリスペクトに満ちた作品《1》

  • 2016.01.06 Wednesday
  • 23:11
バジリスク

◎原作:山田風太郎 作画:せがわまさき「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」(2003年初版 講談社)

 「甲賀忍法帖」のコミック版で、後にアニメ化もされた有名作(私はアニメ版は見てません)で、全5巻を購入した。原典に愚直なまでに忠実(特に、後で触れる映画「SINOBI」と比べると、もうえらい違い!(笑))だが、コミック化によって、更にキャラクターの情感が増し、ハードな描写が増え、逆に笑える場面もちょこちょこと見られる。
 小説が「絵」になった事で、より「イメージが捉えやすくなった」と言えるだろう。

SINOBI

◎映画「SINOBI」(2005年9月公開)

 「甲賀忍法帖」の実写映画化作品で、甲賀弦之介がオダギリジョー。朧が、今や大ヒット女優の仲間由紀恵!ただ、原作からの改変点が多く、イマイチ乗り切れなかった……(映画を見たのは劇場公開時なので、些か記憶に頼っている事を了解して下さい)。

 まあ、伊賀・甲賀合わせて20人もの忍者を描くのは大変なので、半分にしたのは分かるのだが、原典では野心がギラギラ輝いていた不死身の忍者・薬師寺天膳が、生きるのにくたびれた「仙人」みたいになっている事や、朧を慕っていた伊賀忍者・筑摩小四郎が「甲賀忍者」に変わっていた事。蓑念鬼が、むさ苦しい野獣男に過ぎなかったり(忍法使ったっけ?)、瀬川番であれほど魅力的だった百面相の達人―如月左衛門が、非常にキモかったり、弦之介の瞳術の師匠である室賀豹馬が、単なる「占い師」になっていたり……それに何よりも、クライマックスで弦之介と朧が"戦って"しまっていた事が頷けない!

 この二人は、お互いを心から愛し合っていた故に、"戦わずに"決着を付けたと言う「結末」が感動的なのであって、映画のラストでの展開は「う〜〜ん、何だかなあ〜〜?」と言う感じだった。忍法者として目立っていた感があるのは、CGでその特殊能力が見事に描かれた夜叉丸くらいだ。

 ただ、死闘の末、生き残った朧の笑顔で〆るラストは、(先程の感想とは相反するようだが)心にほっとした安堵感を覚えた。これはやっぱり、愛し合う二人までもがその命を散らせる壮絶なラストにやりきれない思いを抱いていたからかも知れない……。その意味で、弦之介と朧が生き延び、愛する我が子を産む「桜花忍法帖」の冒頭と、最後に一人生き残った響が愛する八郎を待ち続けるラストは、原典で見られなかった「愛する者同士のささやかな幸せ」を感じさせてくれた点で、映画版のラストに通じるところがあると思う。

【続く】
 

「桜花忍法帖 〜バジリスク新章〜」感想

  • 2016.01.06 Wednesday
  • 22:22
 年末に立ち寄った書店で、偶然見つけて購入した新刊本の感想です(講談社タイガ文庫)。

◎山田正紀「桜花忍法帖 〜バジリスク新章〜」(上・下)

 SF作家として有名な山田正紀氏の忍法帖モノで、山田風太郎忍法帖シリーズの第一作にして傑作「甲賀忍法帖」(…にして、コミック化作品「バジリスク」)の《続編》!「甲賀忍法帖」は、三代将軍の世継問題に絡んで、伊賀・甲賀精鋭の忍者たち―10人対10人によって繰り広げられる壮絶な死闘の末、愛し合う二人の若き忍者−甲賀弦之介と朧も含めて、20人全員が全滅する悲劇……。ちなみに、表紙のイラスト(上下巻2種)は、「甲賀忍法帖」を三見事に時代劇コミック化した、せがわまさき氏が描いている。

バジリスク

 「桜花忍法帖」は、ラストで死んだ筈の弦之介と朧が生き延びて生んだ、男女の双子の忍者―甲賀八郎と響が主役の物語だ。サイボーグ009・ヨミ編のラストのように、あれだけ見事な結末を見せた物語なのに、「生きていて」「子供がいた」と言うのは何だかな〜〜?…と言った感じなんだが!(笑)まあ、その"大前提"を受け入れないと先に進まないので、そこはスルーすると言う事で。その点さえクリアしてしまえば、後は目一杯楽しめた!
 
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雑誌「映画秘宝」に、同人誌「金田一耕助自由研究2」が!

  • 2014.10.29 Wednesday
  • 23:35

映画秘宝

 非常にマニアックでコアな映画雑誌「映画秘宝」の最新号・書評欄に、私が参加した研究同人誌「金田一耕助自由研究」が取り上げられました。私が書いた「ロケ地めぐり研究」にも、僅かですが触れられていて、書評者には好評だったようです(感謝感激雨霰!)。

 同書は、主宰者である木魚庵さんのサイトに、通販情報が載ってます。http://www.yokomizo.to/dojin/ 同人誌が取り上げられた「映画秘宝」も、機会がある時にでもご覧頂ければ幸いです。 

ビッグコミック・オリジナル ゴジラ増刊号

  • 2014.07.13 Sunday
  • 12:22


ゴジラ増刊号

  「ビッグコミック・オリジナル ゴジラ増刊号」を、何軒かのコンビニ・書店をめぐって、やっと発見し購入!王道のエンターテイメントあり、社会風刺あり、ホラーあり、徹底したギャグもあり。
 ゴジラが「実在」する世界に生きる人々の話もあれば、フィクションとしての世界を楽しんでいる話もあり、正に百花繚乱!でも、全部に共通しているのは、熱いまでの「ゴジラ愛」だった!

 では、自分が初めて見た「ゴジラ映画」は何か?ーと考えてみたが、これがはっきりしない。おそらく「モスゴジ」「キンゴジ」辺りを親に連れられて見たと思うだが、後に名画座のリバイバルやTV放映で見た時の印象とごっちゃになってしまっている。

 確実に「映画館で見た!」と言えるのは、84ゴジラだろうか?その後、ビオランテ、VSキングギドラ VSデストロイア、トライスター版ゴジラは映画館だったが、それ以外はビデオやDVDだった。今度の映画は見るぞ〜〜!

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